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★Higgs Boson(ヒッグス粒子)発見?


「ヒッグス粒子発見か」とのニュースが4日の夕刻世界中を駆け巡った。
ヒッグス粒子は、宇宙を構成するすべての物質に「質量」を与えるものとして、1964年に、イギリスの物理学者、ピーター・ヒッグス博士が存在を予言。
1960年代に確立された物理学の標準理論で存在が予言された17種類の素粒子のうち、ただ1つ見つかっていなかった素粒子で、発見に至れば、現代物理学の大きな謎が解明されることになる。

もし、ヒッグス粒子が存在しなければ、宇宙を構成するすべての星や生命が生まれないことになるため、「神の粒子」とも呼ばれている。


私たちの宇宙は、1960年代以降、まとめられた現代物理学の標準理論で、17の素粒子から成り立っていると予言された。
これまでに、クォークやレプトンなど16については実験で確認されてきたが、最後の1つ、ヒッグス粒子だけが見つかっていなかった。
ヒッグス粒子が担っている最も大きな役割は、宇宙のすべての物質に「質量」、つまり「重さ」を与えることである・・・・とされている。

これに関し報道メディアは以下の如く報じている。


ヒッグス粒子発見か 新粒子観測を発表 欧州合同原子核研究所
2012.7.4 17:04
‐産経ニュース‐


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実験開始前のアトラス検出器を2008年に視察した、粒子の提唱者ヒッグス博士(CERN提供)


物質に重さ(質量)をもたらす素粒子で、約50年前に存在が予言されながら見つかっていない「ヒッグス粒子」を探している欧州合同原子核研究所(CERN)は4日、ヒッグス粒子とみられる新粒子を発見したと発表した。

日米欧の2つの実験チームの最新の研究成果を基に統一見解を公表した。さらに検証して年内にも結論が出る見通しで、物理学の歴史に残る大発見が間近に迫った。


ヒッグス粒子は物質の最小単位である素粒子の一つで、すべての物質に重さを与えているとされる。
素粒子の基本法則の「標準理論」で示された粒子の中で唯一、見つかっていない「最後の素粒子」で、発見すればノーベル賞の受賞は確実視されている。


CERNは統一見解で、暫定的な結果としながらも「新粒子を観測したことは画期的で、その意味は非常に重要だ」と強調。年内にもヒッグス粒子かどうか確定するとの見通しを示した。

新粒子は陽子の約130倍の質量を持つことを観測で確認した。実験に参加している浅井祥仁東大准教授は「新粒子が別の未知の粒子である可能性も残るが、ヒッグス粒子が最有力だ」と話した。

実験は東大や高エネルギー加速器研究機構などが参加している日欧米の「アトラス」と、欧米中心の「CMS」の2チームが実施。
スイス・フランス国境にあるCERNの「大型ハドロン衝突型加速器」(LHC)を使って、ほぼ光速まで加速した陽子同士を正面衝突させた。両チームともほぼ同じ質量の領域に新粒子を見つけた。


昨年12月の発表では「存在が示唆される」との表現にとどまっていたが、今回は今年4~6月の実験分を含む約2倍のデータに基づき解析した。

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日本も参加している日欧米の「アトラス」検出器(欧州合同原子核研究機関提供)

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アトラス検出器に集まった日本人研究者ら(CERN提供、撮影日は不明)

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豪サイエンスメディアセンターでヒッグス粒子の探索についてブリーフィングするフェルミ研究所の研究者=4日、メルボルン(ロイター)

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ヒッグス粒子とみられる新粒子発見の発表を終え、喜ぶ研究者ら=4日、スイス・ジュネーブ郊外(ロイター)

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4日、ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究所で行われた記者会見前に、記者団に囲まれるピーター・ヒッグス英エディンバラ大名誉教授(共同)


ヒッグスとみられる粒子発見
74 175分-NHK NEWS WEB



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宇宙の成り立ちに欠かせないものとして、半世紀近く前にその存在が予言されながら見つかっていなかった「ヒッグス粒子」とみられる素粒子を発見したと、日米欧などの国際的な研究グループが発表しました。


ヒッグス粒子は1960年代以降、物理学の標準理論で存在が予言された17の素粒子のうち、ただ1つ見つかっていなかったもので、現代物理学の大きな謎が解明されることになります。これは4日、日本、アメリカ、ヨーロッパなどの国際的な研究グループが、スイスや東京で記者会見を開いて発表したものです。

研究グループは4年前から、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関の1周が27キロある巨大な「加速器」と呼ばれる実験装置を使って、ヒッグス粒子を探してきました。

実験では、2つの陽子を光と同じぐらいの速さまで加速して正面衝突させ、その際に生まれる無数の粒子を調べる手法でヒッグス粒子を探してきました。


これまでに2000兆回余りの衝突を起こさせた結果、およそ2000個の未知の粒子が発見され、その特徴を調べたところ、ヒッグス粒子とみられることが分かったということです。


ヒッグス粒子は、宇宙を構成するすべての物質に「質量」を与えるものとして、1964年に、イギリスの物理学者、ピーター・ヒッグス氏が存在を予言しました。

1960年代に確立された物理学の標準理論で存在が予言された17種類の素粒子のうち、ただ1つ見つかっていなかった素粒子で、発見に至れば、現代物理学の大きな謎が解明されることになります。

「ヒッグス粒子」は、もし存在しなければ、星や生命なども生まれないと考えられることから、「神の粒子」とも言われていて、宇宙の成り立ちを解明する重要な手がかりともなります。


【解説】ヒッグス粒子とは
74 1725ヒッグス粒子は私たちの身の回りも含め、すべての宇宙空間を満たしている素粒子として、1964年にイギリスの物理学者、ピーター・ヒッグス氏が存在を予言しました。

もし、ヒッグス粒子が存在しなければ、宇宙を構成するすべての星や生命が生まれないことになるため、「神の粒子」とも呼ばれています。
私たちの宇宙は、1960年代以降、まとめられた現代物理学の標準理論で、17の素粒子から成り立っていると予言されました。

これまでに、クォークやレプトンなど16については実験で確認されてきましたが、最後の1つ、ヒッグス粒子だけが見つかっていませんでした。
ヒッグス粒子が担っている最も大きな役割は、宇宙のすべての物質に「質量」、つまり「重さ」を与えることです。

およそ137億年前、宇宙が誕生したビッグバンの大爆発によって生み出された大量の素粒子は、当初、質量がなく、自由に飛び回っていました。
ところが、その後、ヒッグス粒子が宇宙空間をぎっしりと満たしたため、素粒子がヒッグス粒子とぶつかることで次第に動きにくくなり、物質を構成していったと物理学者たちは考えたのです。

ヒッグス粒子にぶつかることで動きにくくなる、この「動きにくさ」が質量そのものだと考えられているのです。


ヒッグス粒子はよくパーティー会場のたとえ話で説明されます。
会場を訪れた大勢の人たちが「ヒッグス粒子」だとします。
その人波の中を、人気アイドルが通りすぎようとすると、たちまち多くの人にまとわりつかれて動きづらくなります。
この「動きづらさ」が、質量・重さだというのです。

どこにでも存在していると考えられているヒッグス粒子ですが、発見に向けた道のりは、平坦ではありませんでした。
非常に小さく、空間に密集して存在しているため、空間からヒッグス粒子をはじき出すためには、宇宙が生まれたときと同じような極めて大きなエネルギーが必要とされたのです。

このため、CERN=ヨーロッパ合同原子核研究機関は、1周が27キロある巨大な「加速器」と呼ばれる実験装置を建設し、人類史上、最大のエネルギーで、2つの陽子を衝突させ、宇宙誕生の直後を再現する実験を続けてきました。


Scientists may have discovered Higgs boson
-
NHK WORLD-

An international group of scientists has announced that it has found a subatomic particle that may be the long sought after Higgs boson.

The group is working with a theory which suggests the particle gives mass to all matter.

The Higgs boson, of which British physicist Peter Higgs hypothesized the existence in 1964, is the last missing building block which would help physicists explain the formation of the universe.

The 16 other subatomic particles whose presence has been hypothesized since the 1960s in the Standard Model of physics have already been discovered.

An international group of scientists, including Japanese researchers, has been trying to discover the Higgs boson at the CERN research center near Geneva in Switzerland since 2008.

The group has been using the Large Hadron Collider, an experimental atom-smasher with a circumference of 27 kilometers, on the Swiss-French border.

The experiments involve smashing head-on 2 protons accelerated to the speed of light and analyzing the numerous particles generated by the collision.

The group has created some 2,000 trillion collisions, which produced about 2,000 unidentified particles.

The scientists told a news conference at the research center on Wednesday that they have likely observed the Higgs boson, judging by its characteristics.

The discovery of the Higgs boson, known as the "God particle," is expected to be an important clue in shedding light on the origin of the universe.

Jul. 4, 2012 - Updated 09:32 UTC (18:32 JST)

 

■朝日新聞

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■朝日新聞(7月7日)

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song4u

質量って何なのか?
あまりにも身近なため、物理的な解釈とはアンマッチですねえ。
動きにくさって言われてもなあ。(笑)
by song4u (2012-07-06 12:29) 

newton.li

米サイエンス誌今年の10大成果12月21日 AFP】
米科学誌サイエンス(Science)は20日、科学における今年の10大成果を発表し、質量の謎を説明する見えない粒子「ヒッグス粒子(Higgs Boson)」の存在が確認されたことを1位に挙げた。

”宇宙時間起点”は現代で科学【天上物理学】天文天体物理学を詐ることになります … .. 的のオーバーライド生命線。 ありしっかり維持可能なこの生命線?

by newton.li (2012-12-24 08:25) 

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