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★ヒッグス粒子 発見へ“大きな進展”


NHK HPより:

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物質に質量がある起源とされ、理論的に存在が予言されながらまだ見つかっていない、「ヒッグス粒子」という未知の素粒子について、国際的な研究グループが記者会見を開き、「実験の結果、発見に向けて大きな進展があった」と発表した。
現代物理学の大きな謎を解く、歴史的な発見の可能性が高まっている。

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記者会見は、スイス・ジュネーブ郊外にあるCERN=「ヨーロッパ合同原子核研究機関」が、13日に開いた。

実験は2つの国際的な研究グループが行い、CERNに建設された、1周27キロ(山手線と同じ規模)の、巨大な円形をした加速器という実験装置を使い、光とほぼ同じ速度まで加速した陽子どうしを正面衝突させて、宇宙が誕生した直後のエネルギーの高い状態を再現し、そのときに生じるさまざまな粒子を観測した。

その結果、ことし10月までの実験で、ヒッグス粒子の可能性がある粒子の存在を示すとみられるデータが、2つのグループともに得られたという。

これについて研究グループは、「実験に大きな進展があり、かなり興味をひくヒントが得られた。
発見と言うには十分ではないが、この謎を解くのに長い時間がかかるとは思わない」として、来年中には最終的に確認できるとする見通しを示した。


現代物理学の標準理論では、宇宙はヒッグス粒子で満ちていて、物質を構成する素粒子はヒッグス粒子とぶつかり合って動きづらくなり、その動きづらさから、質量が生まれたと説明されている。

標準理論で存在が予言されながら、まだ確認されていない素粒子は、ヒッグス粒子だけで、世界の物理学者が長年にわたって探し続けてきた。

今回の発表で、現代物理学の大きな謎を解く、歴史的な発見の可能性が高まっている。

研究グループの1つに参加している日本の研究者は、13日夜、CERNの発表に合わせて、東京・文京区の東京大学で記者会見を開き、今回の研究結果を発表した。

日本の責任者の1人、東京大学大学院理学系研究科の浅井祥仁准教授は、「ヒッグス粒子が存在する可能性が高まったとは言えるが、今回の研究では、見つかったとまでは言えない」と述べたうえで、「仮に存在が確認できれば、宇宙誕生の姿の解明に近づくだけでなく、素粒子物理学の根幹である『標準理論』が完成することになり、来年の研究に期待したい」と話している。

ヒッグス粒子 来年中の発見目指す
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物質に質量がある起源とされる未知の素粒子、「ヒッグス粒子」について発見の可能性を示す実験結果が出たことを受けて、東京大学などが参加する国際研究グループは、今後、実験の精度を高めて来年中の発見を目指すことにしている。

「ヒッグス粒子」は、物質が質量を持つようになった起源とされる素粒子で、物理学の標準理論で存在が予言されながら、まだ見つかっていない最後の素粒子。

スイス・ジュネーブ郊外にあるCERN=「ヨーロッパ合同原子核研究機関」は、13日、記者会見を開き、「これまでの実験で大きな進展があり、かなり興味を引くヒントが得られた」として、ヒッグス粒子発見の可能性が高まっていることを明らかにした。

実験は、CERNに建設された1周=27キロ、山手線と同じ規模の巨大な円形をした加速器という実験装置を使い、光とほぼ同じ速度まで加速した陽子どうしを正面衝突させて、宇宙が誕生した直後のエネルギーの高い状態を再現し、その際に生じるさまざまな粒子を観測する。

東京大学などが参加する国際研究グループは、ことし10月までに500兆回分の衝突のデータを分析したという。

「ヒッグス粒子を発見した」と言うには、まだデータが不足していることから、研究グループは、来年、衝突の回数をことしの3倍の1500兆回に増やしてデータの精度を大幅に高め、来年中にヒッグス粒子を発見したいとしている。

ヒッグス粒子 南部さん理論実証も
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物質に質量がある起源とされ、理論的に存在が予言されながらまだ見つかっていない、「ヒッグス粒子」という未知の素粒子について、国際的な研究グループが「実験の結果、発見に向けて大きな進展があった」と発表した。

ヒッグス粒子が発見されると、3年前にノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎さんの理論が実証されることになる。

ノーベル物理学賞の受賞対象となった南部さんの理論は、「自発的対称性の破れ」と呼ばれている。

宇宙が誕生したビッグバンの直後は、すべての素粒子に質量がなく、光と同じ速さで飛び続ける状態だったとされている。
ところが、その僅か100億分の1秒後、宇宙が膨張して温度が下がったとき、この「自発的対称性の破れ」という現象が起きて、宇宙の性質が変わったというのが、南部さんの理論。

この結果、素粒子が動きづらくなって、質量が生まれ、さまざまな物質が作られるようになったとされている。

ヒッグス粒子は、南部さんの言う「自発的対称性の破れ」の結果生まれた、質量を生み出す粒子として、イギリスの物理学者、ヒッグス博士が存在を予言したもの。

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