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★ブラックホールに肉薄



10月2日付の朝日新聞他にこのような見出しで興味深い記事が掲載された。

国立天文台や米マサチューセッツ工科大などのチームが、地球から5千万光年ほど離れた楕円銀河M87 (我々の住む天の川銀河の約100倍もの質量を持つ「おとめ座銀河団」を構成する巨大楕円銀河)の中心にある、ブラックホールの「半径」の5.5倍程度の位置にあるガスの観測に成功した ・・・との事である。


ブラックホールより近づいて観測


国際チーム半径の5.5倍離れたガス観測に

2012/10/2
朝日新聞


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銀河M87にあるブラックホールで、強い重力のために「事象の地平」付近のガスの流れがゆがむ様子をコンピューターで再現した画像(エイブリー・ブロデリック氏提供)


国立天文台や米マサチューセッツ工科大などのチームが、地球から5千万光年ほど離れた銀河M87にあるブラックホールの「半径」の5.5倍程度の位置にあるガスの観測に成功した。米科学誌サイエンス(電子版)に論文を発表した。

ブラックホールは極めて大きな重力を持つ。「事象の地平」と呼ばれる面の内側からは、光さえ逃げ出せないため直接の観測はできないが、吸い込まれそうになっている周囲のガスの流れの観測はできる。

今回チームは、米国の3箇所の電波望遠鏡を使った。今後電波望遠鏡の数を増やして精度を上げる計画で、事象の地平の内側に真っ黒に浮かび上がるブラックホールの直接の観測が期待される。


東京大学などのチームも、同様の手法でブラックホールの「撮影を狙っている。

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ブラックホールに肉薄 地球から約5400万光年

2012.9.28 09:14 宇宙 産経ニュース


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ブラックホール(中央の黒い丸)と、噴出するジェットの想像図(国立天文台・AND You社提供)


地球から約5400万光年離れた超巨大ブラックホールのごく近くを、電波望遠鏡で観測することに国立天文台などのチームが成功し、27日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。ブラックホールの撮影に近づく成果という。

チームは、おとめ座のM87銀河の中心にあり、超巨大ブラックホールから噴出するジェットを調べた。ジェットは根元が細く絞られ、ブラックホールから離れるほど広がる。チームは、幅約1千億キロまで絞られた根元の部分の観測に成功。ブラックホールと根元の距離を計算すると、ブラックホールの半径の約3倍しかない約600億キロだった。(SANKEI EXPRESS

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ブラックホール直接観測に期待=「ジェット」根元捉える-国際チーム

2012/09/29-09:31)時事ドットコム


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おとめ座銀河M87の中心にあるブラックホール付近から噴出するプラズマ粒子の流れ「ジェット」の想像図。国際チームが電波望遠鏡群で根元を詳細に観測した(Chris Fach氏提供)



おとめ座銀河M87の中心にある超巨大ブラックホール付近から噴出する「ジェット」の根元が詳細に観測され、太さが分かった。国立天文台などの国際研究チームが米国のハワイ島、カリフォルニア州、アリゾナ州にある電波望遠鏡群で観測したデータを総合し、ブラックホール半径の5.5倍であることを突き止めた。

ジェットは光速近くまで加速されたプラズマ粒子の流れで、ブラックホール半径の2~4倍程度離れた領域から噴出していた。日米欧が南米チリに建設中の高性能な電波望遠鏡「アルマ」などを追加して観測を続ければ、今後ブラックホール自体を直接捉えられる可能性があるという。

研究成果は29日までに米科学誌サイエンス電子版に発表された。

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