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★何故君はウォーキングするのか


ウォーキングを始めたのは2008年1月。 以来、毎年平均1,800km歩き、2013年末累計(延べ)11,000km (日本縦断2往復・地球円周四分の1相当の距離)を越えた*1

これはトレッキングではなく、ノルディックウォーキングでもなく、街や平野・丘陵など平坦なコースをウォーキングするごく普通のウォーカーの歩行距離であり、自慢に値する距離では全くない。

・・・ 因みに75歳を過ぎた千葉県に住む学生時代からの悪友Fのそれは年平均4,100km。つまり小生の2.3倍の実績を保持している。何と毎日天候に関係なく平均11kmウォーキングしている事になる。これは凄い。小生の様に2.5日に一回のペースでウォーキングするとすれば約30km、毎回約38,000歩、時速6kmで5時間歩く事になる。これは正に驚きに値する、凡そ小生如きが真似出来る数字ではない。 ・・・

「どうしてウォーキングするの?・・・きっかけは?」ってよく皆さんから聞かれる。その度に「えぇ、人間足腰が弱ってしまうと、気力が落ち行動半径が狭くなり、社会生活の接点がなくなってしまい、閉鎖的な毎日に陥り、精神的にダメージを受け、何も出来なくなり、遂には『あの世へまっしぐら』・・・って事では侘びしくて忍びないですからねぇ・・・つまり体力維持の為です、ハイ」・・・なんて、もっともらしい在り来りの答えを大方の人にしている。

が、実はそうではなくて、人前では恥ずかしくて言いにくいが、「カッコイイから」なのである。

そこで、どう反応するか、知り合いにそのように言ってみると、・・・「エェッ、なに~、その歳になってカッコイイ云々?・・・オイ・オイ! お前大丈夫かよ、おかしくなったんじゃないの?」・・・そう返ってくる。 そこで初めて私は反論に出る、「どうも皆さん分っていらっしゃらない、『かっこいい』という言葉の真意を」・・・と。そしてトクトクと次のように解説する。すると相手は、失礼にも、何度も「あくび」をしながら、聞くともなく聞いていてくれるが、「う~、まあ価値観は人によりけりだな、お前の気持ちは分からなくもないけど・・・」と何か分かったような、分からないような返事が返ってくる。

東京オリンピック(1964年)入場行進、JWA主催の日本スリーデーマーチ・東京国際スリーデーマーチ・YWA主催の港横浜ツーデーマーチ(いずれもウォーキング大会)、防衛大や体育会系大学の行進パレード等、見たり参加したりしてみれば、その意味はすんなりと理解し得ると思う。つまり、ウォーカーの皆さんそれぞれ、年齢に関係なく「実にかっこいい・凛々しい・楽しそう・壮快・そしてダイナミック」なのである。別の言い方をすれば正に「美しい」のである。

歩く姿が美しいと言う事は、取りも直さず、自然であり・無駄のない・理に叶った・スマートでしかも持久力の付く歩き方なのである・・・但しこれは自説。 まあその真偽はともかく、私はそう信じ込んでいる。

・・・心がけていても、自分の姿が美しいかどうかは第三者が判断すること、悲しいかな自分では鏡に映さない限り分からない。うしろ姿は例え鏡を通しても分からない。だが、いい方法で私は自己満足している。それは、「後ろから太陽を浴びて道に映る自分の影で歩き方を修正する」のである。誰にも知られないから恥ずかしくない。修正は、しかし、そう簡単ではない、生活習慣とは恐ろしいものだ。
家で話を持ち出すと、「いい加減にしろよ」と言わんばかりに、「お爺ちゃん!そりゃー無理って。歳を考えてみろよ!」・・・あげくの果てに、「やめといたら~?」・・・と一笑に付され、息子達に素っ気なくあしらわれてしまう。・・・が、私は止めない、止められない、止める理由が見つからないのである。

ウォーキングをする、その結果として足腰の衰えを抑え、内臓の働きをよくし、体脂肪も抑えられる、生活習慣病の予防にもなり、更には視力の低下を抑え、脳を活性化する効果がある。その事実は体験的に理解出来ている。もっと素晴らしい事は、歩いている時の自分は体も心も「キラキラ」輝いているようで、清々しく・爽快で・楽しい気分になるという事である。

見た目の若返りの効果、これは、悲しいかな諦めざるをえない、エクササイズでは不可能なのである。生命科学の常識を覆すとされる先の理研小保方晴子リーダーグループによる新万能細胞(STAP細胞)の作製成功で、今後の再生医療への応用次第では、老化防止どころか若返りもいずれ可能な時代が来ると言われている。

・・・その時、我世代の奥方面々は(悲しいかな、時すでに遅しで)あの世で、いかにも悔しそうに、じだんだを踏んで只眺めるだけの無念さを込めた虚しい姿、として映し出されて見えて来る・・・。

普段気付かない街のたたずまい、人々の会話、電車や車の流れ、若者たちの躍動的なストリートパフォーマンス、道路いっぱいになって騒がしくも楽しそうな小中学生の帰宅の集団、路地に残された子供たちがチョークで描いた「ケンケンパ遊び」の心躍らされる図柄、都立高校の二階の窓から流れ来る心地よいトランペット・ソロ「花は咲く?」思わず立ち止まって耳を傾ける。

自然の季節の移り変わり、田園、湖水の表情、木々のざわめき、ウグイス・メジロ・シジュウカラ達の鳴き声、せみ時雨、小川のせせらぎ、色とりどりの花々、村祭り、流れる雲、上昇気流に乗って羽ばたきもせず悠然と空に舞うトンビ、シベリア上空を飛びヨーロッパへ向かう銀色に輝くジェット旅客機・・・色々な情景が見え隠れする。


自然の中に抱かれ遊び・学び・好きになったり・喧嘩したりした「半世紀以上も昔になる」子供の頃の、あのセピア色した1950年代の故郷を想い出し、時に涙する。心が洗い清められ、慰められ、癒される。だからウォーキングは止められない。

感じ方・価値観は個人的に異なるものだ。しかし、「アラシックス」~「アラセブン」の「黄昏ウォーカー仲間」からは、おしなべて私の思い(感じ方)と似た様な返事が返ってくる。

 JWA(日本ウォーキング協会)やYWA(横浜ウォーキング協会)が主催するウォーキング大会(エクササイズウォーキング)に私は毎年参加している。コースは通常10km・20km・30km(50kmも設定されている大会もある)の3~4ルートある。何れも山(トレッキング)ではない、せいぜいなだらかな丘陵を含む平坦なコースで、自然の景色や街並み・地域サポーターとの交流・ウォーカー同士の会話等を楽しみながら、どちらかと言えば自分の体力・持久力を距離と時間で確かめる(試す)、中~長距離ウォーキングと言える。それぞれ自分の体力に応じてコースを選ぶのである。

私は通常20kmか30kmのどちらかを選び、1日目は30km(または20km)2日目と3日目は20km(体調が悪ければ10km)歩くのである。


東京国際スリーデーマーチでは外国人(海外からの参加者)を含め毎回約2万5千人(3日間延べ)、日本最大の大会である日本スリーデーマーチへの参加者は全国から毎回7万人(3日間延べ)を超える人達が集まり、自慢の健脚を楽しむのである。千葉の悪友Fも常連である。ポール(スティック)を用いたノルディックウォーキング形式での参加者も最近は多い。

年齢層は60歳代が最も多いが70歳・80歳代も結構いらっしゃる。さすがに大会参加者だけに、皆さん時速6kmを越える強者ぞろいで、私などはついていくのに必死である。

だが、実に楽しいし、爽快であり、ゴールした時の達成感は格別である。脳内ドーパミンが増えて?幸せな気分になり、明日へのモチベーションが高揚する。・・・Be patient and don’t give up! TOMORROW is a NEW DAY and anything can happen. ・・・と。 だから自分の体に多少の負荷を負わせてでも、鞭打ってウォーキングをするのである。



図1.ウォーキングゼッケンDSCN0801.JPG

図1.ウォーキングゼッケン(JWA:左側2枚や、YWA:右端の大会別ゼッケン)

・・・自分のコース(歩行距離)とメッセージ(思い)を当日配布されたゼッケンに記入し、リュックの背にピンで止め大会に挑む。ウォーカーはこのゼッケンを見て互いに「やー!ハーィ!(Hi! Hey!)」・・・ と声を掛け合い挨拶をする。・・



図2.ウォーキングスタイル.png

図2.ウォーキングスタイル

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 注: *1 小生のウォーキングはスポーツウォーキング(エクササイズウォーキング)に近い。ウォーキングは平均2.5日に一回行い、一回当たり平均「18,000歩、14km、2.5時間、740Kcalのエネルギー消費」である。この数字は、ウォーキングそのものの値であり、日常の生活での歩行数は含めていない。日頃、車は殆ど使わず、片道4~5km程度の場所なら専ら歩きであるので、日常の歩行を含めると、毎日10,000歩ちょっと程度で、年間2,800km余り歩く事になる。

(2014年2月13日)

 


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