★地球サイズの惑星、天の川銀河内に170億個
★地球サイズの惑星、天の川銀河内に170億個 米研究
2013年1月9日 12:15 (AFPBB News)
南米チリのラ・シーヤ天文台(La Silla Observatory)上空に輝く天の川(2012年1月11日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事 (AFPBB News)
【1月9日 AFP=時事】太陽系がある天の川銀河(Milky Way)には、地球と同程度の大きさの太陽系外惑星が少なくとも170億個存在するとの研究結果が7日、米天文学チームにより発表された。
チームは米航空宇宙局(NASA)のケプラー(Kepler)宇宙望遠鏡を用い、天の川銀河に存在する恒星の約17%が、近距離で公転する地球サイズの惑星を持っていることを突き止めた。天の川銀河には約1000億個の恒星があることが知られているため、約170億個の恒星が地球と同程度の大きさの惑星を持っていることになる。
これら惑星の全てに生命が居住可能というわけではないが、今回の観測結果により、地球に似た惑星を発見できる確率は高まった。
ケプラー宇宙望遠鏡は、惑星が公転する恒星の前を横切ったときに、恒星の光がわずかに弱まる瞬間を観測し、系外惑星の可能性がある天体を探した。結果、最初の16か月で2400個の候補が見つかった。
米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)のフランソワ・フレサン(Francois Fressin)氏らのチームはこの結果をさらに分析し、どれが本物の系外惑星かを選別、大きさごとに分類した。すると、恒星の17%に、大きさが地球の0.8~1.25倍で公転周期85日以下の惑星が存在していることが分かったという。
またNASAのケプラーミッション担当チームはこれとは別に、新たな惑星の可能性がある天体を461個発見したと発表した。うち4個は、地表に水が液体で存在できる「ハビタブル・ゾーン(生命生存可能領域)」に位置しているという。
(c)AFP=時事/AFPBB Ne
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